仙台天文同好会
同好会の歩み
仙台天文同好会のはじまり
1950年10月、仙台市天文台設立の5年前に同好会設立
初代会長は日本天文学の先駆者である吉田正太郎氏、会員には一柳寿一氏、青木正博氏、後の仙台市天文台 2代目台長 小坂由須人氏らが参画した。
1957年ごろの写真
仙台天文同好会の歩み
1951年11月 同好会会報 創刊
定期発行は現在も続いている(2024年3月時点 721号)
1952年3月 河北新報夕刊で本会の紹介記事掲載
1952年8月 同好会報、自主印刷(ガリ版刷り)へ移行
1952年11月 会費改訂(一般20円、学生10円)
1952年12月 同好会報、12月号から原則郵送へ
1955年3月 臨時総会 会費改訂(一般・大学30円、学生20円) 観測部設立(流星、変光星、太陽の3部)
1955年6月 会報名「星座」に(菱沼恒氏案)
1955年10月 総会 会則成立
3月12日 日本天文研究会の神田茂氏来仙
4月30日 部分日食観測
7月1日 国際地球観測年、天文台を通じて人工衛星、流星、
オーロラ観測等の部門に参加
7月20日 仙台市天文台、同好会、日本アマチュア無線連盟
後援、朝日新聞社主催「人工衛星につい ての講演会」(於商工会議所)開催
10月5日 23時40分、スプートニク1号からの電波を捉えることに成功
10月13日 早朝、初めて人工衛星の光学的観測に成功
10月26日 総会 会長に吉田正太郎氏再任
1958年4月19日 八丈島で金環日食、天文台員、同好会員数名遠征観測
10月25日 総会 会費改正
1960年1月 星座1月号から通巻番号が付き始める
8月1日 遠刈田夜光観測所見学会
1962年2月3日 小坂由須人氏、理学博士の学位を授与される
(太陽面現象と地磁気擾乱の相関的研究-特にM-Regionについて-)
1963年5月 「仙台天文速報」第1号発行
7月21日 北海道皆既日食(台員・本会会員、羅臼・美幌に遠征観測)
1964年11月23日 研究懇談会(市内各高校天文班の研究報告)
1965年11月28日 研究懇談会(秋期研究発表会)
1966年11月23日 秋季研究発表
1968年7月 第1回観測合宿(仙台市愛子にて)
1970年1月 大道・藤川彗星発見(大道卓氏(1819)当時本会会員)
1970年6月 仙台情報(ただし 1970年11号No.97 天文台発行か)
1971年10月 手回し計算機導入
日本アマチュア天文研究発表会(アマ天)仙台で開催5
1972年2月 プラネタリウムで流星観測会
1972年5月 総会,企画幹事新設・それに伴う会則一部改正
1972年7月 第5回観測合宿(愛子)
1972年8月 第13回流星観測者会議、仙台で開催
1972年9月 吉田正太郎会長還暦を祝う会
1972年9月 最終宿直大祝賀会
1972年10月 ジャコビニ流星雨観測会(仙台市青葉山・宮教大にて)
1972年11月 秋季研究発表会
1973年3月 星座4月号表紙、初の多色刷り
1973年5月 総会,会則一部改正
1973年5月 春季研究発表会
1973年7月 第6回夏季観測合宿(坂元)
1973年11月 秋季研究発表会
1974年5月 総会,会費改訂(入会金100円、一般大学100円、中高生80円、小学生60円)
1974年5月 春季研究発表会
1974年7月 第7回夏季観測合宿(七ヶ宿)
1974年8月 第1回木星観測者会議
1974年11月 接食観測(福島県久之浜)
1975年11月 第1回仙台市民まつりに参加
1976年3月 第6回彗星会議、仙台で開催
1976年5月 総会
1976年5月 春季研究発表会
1976年7月 第9回夏季観測合宿(磯浜)
1976年10月 天体写真展(市民会館特設会場)
1976年11月 第2回仙台市民まつりに参加
1977年5月 小国隕石落下 日曜ごとに捜索(山形県小国町にて)
1977年6月 星座7月号から印刷がファックス化される
1977年8月 第10回夏季合宿(旭山)
1977年8月 星座9月号から印刷が一部ガリ版に戻る
1978年4月 同好会観測所建設計画おこる(大倉ダム東方案)
1978年5月 総会,月面観測研究部創設
1978年7月 第11回夏季観測合宿(旭山)
1978年8月 東亜天文学会仙台大会開催(市民会館)
1978年11月 第4回仙台市民まつりに参加
1979年2月~4月 接食観測に4回連続で成功
1979年3月 第5回木星観測者会議、仙台で開催
1979年5月 総会
1979年5月 春季研究発表会
1979年8月 第12回夏季観測合宿(桃生)
1980年1月 仙台情報 No191(最終号?)
?月 掩蔽観測者グループ年会開催
1980年 仙台市教育功労者受賞 小坂由須人氏(1004)
1982年5月 総会
1982年5月 研究発表会
1982年6月 吉田正太郎会長、市政功労者章授章
1982年7月 第15回夏季観測合宿(田尻)
1982年8月 吉田正太郎会長市政功労者章授章・小坂由須人台長還暦の祝賀会
1982年10月 星座11月号よりガリ版からファックスへ全面移行
1983年7月 第2回星の手帖チロ賞受賞 小坂由須人氏(1004)
1984年5月 総会,星食研究部創設・会則一部改正・会費改訂
(家族会員制度新設、入会金400円、一般大学200円、中高生150円、小学生100円)
1984年5月 春季研究発表会
1984年6月 青森隕石落下
1984年7月 星座8月号奥付で初めてワープロ編集を開始
1984年7月 同好会第2代会長、青木正博氏亡くなる
1984年8月 富谷隕石落下、捜索
1984年8月 第16回夏季観測合宿(鳴子)
1984年9月 第10回木星会議、仙台で開催
1984年9月 星座10月号から一部ワープロ化
1984年11月 第10回仙台市民まつりに参加
1984年11月 瀬峰観測所建設工事着工 メモ 開所式なし
1985年3月 第15回彗星会議、仙台で開催
1985年3月 マイクロフォトメーター製作
1985年3月 NHKの国際青年年(IYY)キャンペーンで同好会が登場
1985年4月 星座5月号で完全ワープロ編集に移行
1985年5月 総会,会則一部改正
8月10日 第17回夏季観測合宿(田尻)
1985年9月 小惑星3133番に「仙台」と命名
1985年10月 オリンパス・NHKと共同でハレー彗星観測
1985年10月 吉田正太郎会長(1001)、勳二等瑞宝章授章
1985年10月 加藤陸奥雄氏、学士院会員に
1985年10月 日本アマチュア天文研究発表大会で下保奨励賞受賞(同好会、天文台、NHK連名)
1985年11月 第11回仙台市民まつりに参加
1985年12月 84cmチロ望遠鏡来仙、ハレー彗星観測会開かれる
1988年9月 オーロラ・彗星・磁気嵐出版 斎藤尚生氏(3148) 共立出版より
1988年7月 瀬峰観測所閉所式
1990年7月 「星座」印刷にリソグラフ導入
1991年11月 仙台市教育功労賞授賞 仙台天文同好会
1991年11月 牛坂一洋氏(2621)天文ガイド12月号読者の天体写真月刊最優秀写真賞受賞
1993年 天文ガイド インタビュー「全国に協力を求める“掩蔽教徒” 菊池恵氏(3615)」
1994年10月 文部省社会教育功労者表彰授賞 小坂由須人氏(1004)星座1994年11月号 河北新報10月29日掲載
2000年3月 光学機器大全出版 吉田正太郎氏(1001) 誠文堂新光社 その他著書多数
2000年12月 第1回せんだい星まつり協力(仙台市役所前市民広場にて)
2001年11月 しし座流星群観測会(仙台市蒲生公園・茨城県日立市にて)
2008年10月~仙台市天文台サポート観測会開始
連携協力団体としてエントランス前において定期的に観望会を実施
2010年3月-12月 東北大学広報まなびの杜 春 夏 秋 冬号 四季の星座や流星群掲載 土佐誠氏(1096) 写真佐藤孝悦氏(2689)
2012年 「星空の街・あおぞらの街」全国協議会ー環境大臣賞及び全国協議会会長賞受賞 豊川光雄氏(1905)
2013年6月 仙台藩の天文史編纂 黒須潔氏(3253) 大崎八幡宮仙台・江戸学実行委員会
2015年3月 ようこそ星めぐり せんだい天文台だより出版 高橋博子氏(2418) 河北新報出版センター
2015年12月 ふるさとの星 和名歳時記出版 千田守康氏(1259) 河北新報出版センター
2017年8月 塩釜市立浦戸小中学校望遠鏡活用プロジェクト
2020年10月 ほしぞら天体観測会inかわまちオープンパーク
2022年7月 りらく8月号掲載 特集悠久のロマンを想う星空散歩 前川義信氏(2152),渡辺利明氏(3900)
2023年5月 仙台グリーンプラザにて同好会写真展開催
2023年6月 天文ガイド同好会誌紹介コーナーに「星座」紹介
2023年7月 昼間の流星観測 木皿栄江氏(3933)報告,伊藤芳春氏(3759),石垣智弘氏(3861)撮影成功
2023年9月 仙台天文同好会サイエンス&アート発表会
(現在の天文台での発表会開始。以前は、総会および秋季に高校地学部など他団体・個人なども含む発表会を実施)
2023年9月 地球電磁気・地球惑星圏学会「流星はかせ」(仙台市天文台)
2023年9月 旧天文台観望会
2023年10月 地球電磁気・地球惑星圏学会会長より感謝状
2023年10月 合宿 フィールドイン楓林舎・ツムット
2023年11月 東亜天文学会(OAA)年会協力
2024年1月 天体写真展 仙台市天文台プレショーギャラリー
2024年1月 星ナビの星ナビひろばに「星座」紹介
2024年2月 天文台まつりに参加
2024年5月 太陽を見る会
2024年5/31-6/4 東北工大一番町ロビーにて同好会写真展開催
2024年9月 石巻西高校観望会の活動協力
仙台サイエンス&アート発表会
2024年10月 合宿 フィールドイン楓林舎・ツムット(今回は最大2泊3日)
(2024年10月更新)
仙台天文同好会のこれから
約80人の会員登録があり仙台市天文台を拠点として活動中(2024年8月時点)
主な活動として以下のようなものを行っている
1月 しぶんぎ座流星群観望会
2月 仙台市天文台まつり観望会
3月 メシエ観望会
4月 総会
5月 太陽を見る会
6月 蔵王雲抜け観望会
8月 ペルセウス座流星群観望会
10月 合宿
12月 ふたご座流星群観望会
毎月 仙台市天文台玄関前での観望会
不定期 市内各所での写真展示会
同好会会員が発見した天体
種別 天体名 天体名2 発見年月日 発見者
彗星 C/1970 B1(Daido Fujikawa)大道・藤川彗星 1970年1月27日 大道卓氏(1819)
小惑星 (3994) Ayashi (3994) 愛子 1988年12月2日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (4292) Aoba (4292) 青葉 1989年11月4日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (4407) Taihaku (4407) 太白 1988年10月13日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (4549) Miyagino (4539) 宮城野 1988年11月8日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (4871) Riverside (4871) リバーサイド 1989年11月24日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (5128) Wakabayashi (5128) 若林 1989年3月30日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (5751) Zao (5751) 蔵王 1992年1月5日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (6089) Izumi (6089) 泉 1989年1月5日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (6190) Rennes (6190) レンヌ 1989年10月8日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (6349) Acapulco (6349) アカプルコ 1995年2月8日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (6859) Datemasamune (6859) 伊達政宗 1991年2月13日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (7485) Changchun (7485) 長春 1994年12月4日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (7816) Hanoi (7816) ハノイ 1987年12月18日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (8084) Dallas (8084) ダラス 1989年2月6日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (10500) Nishi-koen (10500) 西公園 1987年4月3日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (11514) Tsunenaga (11514) 常長 1991年2月13日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (12252) Gwangju (12252) 光州 1988年11月3日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (14032) Mego (14032) 愛 1994年12月4日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (30963) Mount Banzan (30963) 蕃山 1994年11月29日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 (7666) Keyaki (7666) けやき 1994年11月4日 黒須潔氏(3253)
小惑星 SN 2010jo 超新星 2010jo in UGC 595 2010年11月6日 小石川正弘氏(1659)
小惑星 SN 2012id 超新星 2012id in PGC 213292 2012年12月20日 小石川正弘氏(1659)
新星 M33N 2010-12b M33の新星M33N 2010-12b 2010年12月17日 遊佐徹氏(3301)
新星 M31N 2010-12a M33の新星M33N 2010-12a 2010年12月10日 小石川正弘氏(1659)
新星 M31N 2011-01a M31の新星M31N 2011-01a 2011年1月7日 遊佐徹氏(3301)
※小惑星に命名された会員もいます
仙台市天文台台長等になった同好会会員
1970年4月 第2代仙台市天文台長 小坂由須人氏(1004)
1991年4月 第3代仙台市天文台長 岡崎三夫氏(1082)
1998年4月 第4代仙台市天文台長 渡辺章氏(1165)
2007年1月 第44代日本天文学会理事長 土佐誠氏(1096)
2007年4月 第6代仙台市天文台長 渡辺章氏(1165)
2008年4月 第7代仙台市天文台長 土佐誠氏(1096)
2020年4月 仙台市天文台名誉台長 土佐誠氏(1096)
※氏名のあとの( )は同好会会員番号、退会された会員の功績も含まれています